レンタルした着物が汚れてしまったら？

レンタル中の着物を不注意で汚してしまったら、焦ってしまいますよね。ここでは、レンタル着物を汚してしまった場合の対処法をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

レンタルした着物を汚してしまったらどうすればいい？

レンタル中の着物を汚してしまったら、まずはレンタルしているお店へ連絡しましょう。汚れに気づいた際に焦ってしまうかもしれませんが、自分で勝手に処理するのはNG。思わぬトラブルにつながる恐れがあります。

レンタル店では、電話やメールといった連絡方法を指定しています。指定された方法で連絡し、どうすればよいのかを聞きましょう。

汚れの詳細を正確に伝える

店舗へ連絡する際には、その汚れが「いつ」「どこで」「どのように」ついてしまったのかを説明し、汚れの程度や種類も伝えます。
軽い汚れであれば、そのまま返却できるケースも多いようです。ただ、汚れに気づいておきながら知らないふりをするのはおすすめできません。汚してしまった場合は正直に伝えましょう。

クリーニング代の支払いは必要？

レンタル店の利用規約によって異なるものの、程度の軽い汚れであれば、クリーニング代を請求しないケースがあります。

一方、汚れの程度によってはクリーニング代を請求されるケースも。また、汚れの種類などでもクリーニング代が異なります。

汚れによるトラブルが心配な方は、レンタル前に利用規約をしっかりと確認しておきましょう。

着物保険・着物保証とは

レンタル店によっては、着物保険や着物保証を用意しています。保険に加入しておくことで、汚してしまった場合のクリーニング代や修理費用の自己負担分を抑えることができます。保険加入費用は1,000円～2,000円程度のことが多いため、汚れが心配な方は加入しておくと安心できるでしょう。

なお、補償範囲は保険会社によって異なるため、加入前に確認しておくことが大切です。

着物をレンタルするときは保険や保証のある店がいい？

着物保証などがあることを知ると、「着物保証を用意していない店は避けた方が安心なのかな？」と考えてしまいますよね。

着物保証や保険は、絶対に必要というわけではありません。レンタル店によっては、「慣れない着物を着るのだから、多少の汚れは想定できる」という考えから、あえて保証制度を設けていないケースがあります。また、通常のレンタルで程度の大きな汚れや破損などが生じる可能性は低いでしょう。

そのため、着物保証に加入しなくても問題ありませんが、汚れによるトラブル等が気になる方は店頭で確認しておきましょう。

参照元：レンタル着物岡本｜「着物保証」って何？（https://www.okamoto-kimono.com/column/2881）

レンタルした着物に汚れがついた場合の対処法

着物の汚れに気づいたら、自分で処理せず、どう対応したらよいのかを店舗へ確認しましょう。

着物の汚れを無理に落とそうとすると、かえって汚れが悪化してしまう可能性があります。「汚した場合でも、その旨を伝え、そのまま返却する」というルールを設けている店舗もあるため、勝手に処理するのはNG。以下で紹介する対処法についても、まずはレンタル店の指示に従い、必要に応じて行いましょう。

食べ物やファンデーションの汚れの対処

着物を着て散策や食べ歩きを楽しんでいるうちに、ファンデーションや口紅、食べ物などの汚れが着物に付いてしまうことがあります。これらの汚れは油汚れのため、水で洗うと悪化するケースも。油汚れはきれいなタオルなどで優しく吸い取るのがおすすめです。擦ると汚れが繊維に染み込むため、水で洗う・擦るといった行為は避けましょう。

また、油汚れの部分にベビーパウダーを直接かけて30分ほど置き、油分を吸着させる方法もあります。ベビーパウダーが汚れに上手く染み込めば汚れが落ちますが、まずは目立たない場所で試してみることをおすすめします。

コーヒー・醤油などの汚れの対処

コーヒーや醤油などの汚れは水性のため、油汚れもよりも落としやすい傾向があります。ただし、水性汚れも水で洗うのはNG。乾いた布で汚れ部分を軽く押さえましょう。

なお、汚れがひどい場合は、水で濡らした布で軽く叩くと効果的です。